課題

これまで日々の潅水作業は1棟あたり10～15分ほど手動で実施していたため、多くの時間を割かなければならず、また圃場が点在しているため、潅水のためにかかる移動時間も馬鹿になりませんでした。 特に夏場は朝夕2回の潅水が理想なのですが、その場合は潅水だけで90棟×10分×2回＝30時間もかかってしまうため、現実は栽培棟数を30棟ほどに絞り、潅水も夕方の1回にまとめるなど、規模を制限して栽培せざるを得ませんでした。
また、ハウスは広範囲に分布しており移動だけでも苦労がありました。

求めたもの

現地に行かなくても遠隔から潅水できるようになると、潅水している間に他のことができるだけでなく、移動時間も削減できるので、作業全体が効率化されます。 うちのハウスはパイプハウスがほとんどなので、統合環境制御のような「なんでも制御できます！」というものはオーバースペックで、自分たちに必要なものだけを制御できるものを探していました。

多棟であっても一元管理できるのと、必要な分だけを対象に制御できることが、他社のサービスにはなく、独自の魅力を感じたのでスマートガーデナーを選びました。
パソコンからだけでなく、スマホからでも操作できるので、圃場で作業している最中でも他の圃場の制御ができるのも魅力的でした。

導入機器

導入機器		実現内容
スマートノード2	19台	ハウス内温湿度、照度、CO2濃度、湿度飽差の計測
スマートコントローラ(現：制御ユニット)	19台	90ヶ所以上の電磁弁を制御

効果

スマートガーデナーの潅水制御機能を利用することで、現地に行かなくても自動潅水が可能となり、潅水作業の労力がずいぶん減りました。また、自動化により人手不足で諦めていた空きハウスの活用も可能となり年間収穫量も大きく増えました。
潅水の制御は想定していた以上に便利で、作業全体が効率化され、これまで出来ていなかったことにも積極的に取り組むことができるようになりました。

スマートガーデナーの潅水制御のおかげで、今後も規模拡大していける目処がたったので、100棟・200棟と栽培棟数を増やしていきたいですね。
また、自分が現地にいなくても何とかなるということも分かってきたので、他県など離れた場所での栽培にも関わっていきたいと考えています。